
Technics(テクニクス) EAH-AZ60というノイズキャンセリングイヤホンを2年前に家族が買った。
PerfumeやBE:FIRSTとコラボもしており、Perfumeコラボの時に買ったのでPerfumeのロゴ入りのケースカバー付きだ。(家族はPerfume推し/のっち大天使)
ところがどっこい(死語)
「音量が半分くらいしか出ない…」
家族が悲しそうに言う。
とりあえず公式ホームページに掲載されている清掃方法を見ながら本体を綿棒で清掃、ブロワーを軽く吹いてみる。
効果なし。
初期化してつなぎ直してみる。
私のスマホにつないで試聴してみる。
確かに、購入の決め手となった”店頭での試聴”とは程遠い”カッスカス”の”3千円くらいの安イヤホン”のような音だ。そもそも音量以前に音質が悪い。明らかに故障している感じだった。
仕方がないので今度は真剣に同様の症状にブチ当たったヒトがいないかなどを真剣に調べ、探し、保証期間が過ぎたあとの修理代の高さに目眩をおぼえ、長期保証に入らなかったことを後悔し、「このイヤホン、3万近い値段したのかよ」と2年で壊れるには高すぎる値段に愕然とし、パナソニックへの信頼を失いかけたところで、ついに対処法にたどり着いた。
フィルター類を全部とる
(※公式ホームページに記載の「これをやってダメなら修理せよ」という、とりあえずの対処法だ)
シンプルで大胆な対処法だ。
イヤーピースをもぎとり、スポンジを抜き、フィルターを剥がす。
イヤーピースだけを戻し、ホコリや耳垢が入り放題のノーガードとなったイヤホンを家族につけてもらう。
じっくりと音を味わう家族。
早く感想を言えよ。直ったのか、直ってないのか。
「…ノーガード戦法だったか…」
感極まったように家族が言った。
どうやらイヤーピースの下に接着剤で貼ってあるフィルターに、接着剤が溶けだしてベタベタになったことによって音が悪くなっていたようだ。
今年の夏はアホみたいに暑く、数年前までの日本の暑さとはもはや別物になりつつある。
夏にドロドロと溶けだした接着剤が冬の寒さで凝固してフィルターを塞いでしまったんじゃないだろうか。知らんけど。シンプルに皮脂で目詰まりしたのかも。
ほんでもって、このフィルターは公式ホームページで販売している。
PNYSAAZ60というお名前で、お値段は10枚440円と良心的だ。
(封筒で送れると思うのだが謎にデカい段箱で宅配で送ってくるので送料がかかるのがネック)

アリエクで似たようなブツがもっと低価格で売られているが、やはり純正品しか勝たんのではないだろうか。サードパーティ製のイヤーピースに取り替えるユーザもいるようだが。
台紙から剥がしにくいし(ピンセット必須)黒いところに黒いものを貼るのでとても貼りづらいが、とにかくこうしてEAH-AZ60の修理は完了したのだった。
めでたしめでたし。